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『EE Times』の報道によると、アップルの新型iPhoneの販売価格は旧型を大きく下回り、199米ドルとなるとのことだ。また、『Portelligent』は以前、旧型iPhoneの分解・分析を行い、iPhoneの原材料価格が約170米ドルであることを明らかにしたが、今回新たに発売される3G版iPhoneの原材料コストを100米ドルと予想している。同様にアナリストも、「新型iPhoneの売価は大幅に低下するが、依然としてアップルは大きな利益を獲得する」と指摘した。3G版iPhoneの発売は7月11日発売予定である。
『Portelligent』は、3G版iPhoneの原材料コスト削減にはいくつかの大きな理由があるとしている。1年前、同社はiPhoneに使用されているタッチパネルのコストを約60米ドルと見積もっていたが、生産量の拡大やプロセス・設計変更によって、コストを半分程度まで低減することが可能と見ている。更に1年前には 8 Gbytes MLC NANDメモリーのコストは50米ドル必要であったが、現在の価格は20米ドルである。その他、『Portelligent』はiPod Touchの分解・分析結果より、3G版iPhoneは更に25米ドルの原価低減が可能であると見ている。
3G 対応となったことで、新型iPhoneには追加コストも発生する。例えば15米ドルのHSDPAチップセットと5米ドルのGPSチップなどである。また、16GBメモリー(新型iPhoneは8GB版と16GB版がある)を搭載する新型iPhoneの売価は、8GB版より100米ドル高くなるが、コストの増加は20米ドルのみで、メモリー価格が低迷している状況下でアップルの利益はより大きなものとなる。
ハードウェアコストのみで見た場合、旧型iPhoneの利益が約229米ドルあったのに対し、3G版iPhoneは99米ドルとなる。1台あたりの利益は下がるが、新型は22カ国で一斉に発売されるなど、販売台数の大幅増が予想されている。
新型iPhoneのアッセンブリーは全数がフォックスコン(Foxconn=鴻海精密)に委託されており、アップルからの発注量は2,500万台に達しているという。